arduino互換 シリアル版ちびでぃ~の を自作してみた
2011/01/17ちびでぃ~のは、コストダウンのためにUSBシリアルチップをケチったので、本家arduino環境のオートリセットやシリアルデバッグが使えません。
当初、割切って作ったつもりだけど、リクエストも来てるし、どげんかせんとね!
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●方式は?
作戦A)USBシリアルチップ使う: 安易で無難だけど、面白さに欠ける。コストアップだし、
作戦B)AVR上のソフトウエアUSBで、COMデバイスに見せる。ぐぐったけど、実装例が見つかりません。CDC232辺りをarduinoライブラリに移植せんと・・・
とりあえず、安易な方でちゃちゃっと自作します。
以前からチェックしていた、このサイトの回路を、ブレッドボード実装してみました。
http://www.uchobby.com/index.php/2009/10/04/diy-usb-to-serial-cable-for-3/
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●レシピ
USBシリアルモジュール、ATMega328P、ブレッドボード、16MHzクリスタル、タクトスイッチ、0.1uF 3ヶ、10KΩ 2ヶ、1KΩ、1.5KΩ(適当)、LED(高輝度タイプ)
ノキア携帯の格安PC接続ケーブル”CA-42″の殻を割って、PL2303USBシリアルモジュールを取り出して使います。
あちこちから中華製が出てます、中身もいろいろあるようです。
以下の手順で、USBシリアルモジュールを取り出し、加工します。
カッターで切り出す際には、万力で固定、軍手着用して安全に作業しましょう。
また、モジュール全体に熱圧縮チューブをかぶせて絶縁すると、安心して使えます。
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●組み立て
今回ブレッドボードは、安くて大きいSYB-120を使ってみました。
ピンは60列、ちびでぃ~のの2倍あるので、周辺回路をたくさん載せられます。
#もう 「ちび」 じゃないかも・・・
このブレッドボードは、両端の電源ラインの18ピンー20ピン間、42ピンー44ピン間の4箇所をジャンパー接続しておきます。
ブレッドボードにテンプレートを貼ってから部品を実装すれば、間違がありません。
テンプレートは、ブレッドボードの15ピンに合わせて貼ります。
MPUのRESET(1ピン)に接続している10kΩと0.1uFは、同じ穴に挿します。
各部品、ジャンパーを実装したら、5pinピンヘッダの部分にUSBシリアルモジュールを取り付けます。
USBシリアルモジュール裏側の配線がショートしないようにテープ等を貼って絶縁します。
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●使い方
・PL2303のデバイスドライバーをメーカーサイトからダウンロードして、適当な場所に解凍します。
http://www.prolific.com.tw/eng/downloads.asp?id=31
・USBケーブルを接続して、デバイスドライバーをインストールします。
・arduinoIDEを起動して、Tool – Board設定、Tool -SerialPort設定を行います。
・サンプルのBlinkを読み込みます。
File ? Examples ? 1.Basics ? Blinkを選択
アップロードするとオートリセット、プログラム転送・実行され、D13のLEDが点滅します。
これで、動作確認ができました。
部品入手先を海外に広げた事で、当初思っていたよりもコストをかけないで、arduino互換システムが作れました。
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シリアル版ちびでぃ~の部品セット 送料込み900円で頒布中。
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