6石スーパーラジオの作り方 その2
2012/01/24以前にもラジオの紹介をしていますが、モデルが少し変わったり、小学生が製作したいという声をいただいたので、もう一度作り方を載せる事にしました。
6石スーパーラジオキット 1000円
ケースは、黒になっています。赤と緑の2種類があります。 マニュアルは、裏表一枚に回路図、基板配置、部品表と作り方が中国語でびっしり。
印刷物だとWEB翻訳が難しいので、以下に要点をまとめてみました。
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シリコントランジスタ6石の、オーソドックスな構成。オーディオアンプはプッシュプルOTL。単三電池2本で、スピーカーを鳴らしています。部品は、ビニール袋にまとめてドサッと入っています。
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最初に部品が揃っているか確認します。説明書のパーツリストを翻訳してみたので、参考にしてください。
1) トランジスタ 9018 VT1,VT2 2) トランジスタ 9018 VT3 3) トランジスタ 9014 VT4 4) トランジスタ 9013 VT5,VT6 5) LED 6) バーアンテナ 7) 中間波トランス 赤、白、黒 8) トランス 9) スピーカ 10) 抵抗 100Ω(茶黒茶)R6,8,10 11) 抵抗 120Ω(茶赤茶)R7,9 12) 抵抗 330Ω(橙橙茶)R11,1.8K(茶灰赤)R2 13) 抵抗 30K(橙黒橙)R4, 100K(茶黒黄)R5 14) 抵抗 120K(茶赤黄)R3, 200K(赤黒黄)R1 15) スイッチ付ボリューム 16) 電解コンデンサ 0.47uF C6, 10uF C3 17) 電解コンデンサ 100uF C8,9 |
18) セラミックコンデンサ 682 C2, 103 C1 19) セラミックコンデンサ 223 C4,5,7 20) ポリバリコン 21) ケース 22) 裏蓋 23) スピーカカバー、選局ダイヤルカバー 24) パリコンダイヤル 25) ボリュームダイヤル 26) アンテナ押さえ 27) プリント版 28) 説明書 29) 電池金具(3個) 30) ビニール線 31) イヤホンジャック 32) バリコンねじ 33) ボリュームねじ 34) 基板ねじ |
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プリント版のはんだづけは、背の低い部品から順番に取り付けていきます。
最初に抵抗とセラミックコンデンサを取り付けます。基板シルクの部品番号と抵抗値、容量を確認しながら、正しい場所に取り付けます。部品のリード線は、裏返しても部品が抜けないように、基板の裏側で少し折り曲げます。
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半田付けしてから、ニッパーでリード線を根元から切り取ります。
基板のハンダ面にあるA,B,C,Dのチェックポイントは、パターンのすき間にハンダを盛ってショートします。このチェックポイントは、動作確認の為にテスターで電流を測る場合に利用します。
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トランジスタは、アメリカ仕様の 901Xシリーズで、ピン配置はラベル面左からE-B-Cで、日本製とは違っています。同じナンバーでも、末尾のアルファベットで増幅率が表記されていて、取付場所が違います。
ちなみに、VTという記号は、真空管の略語です (^^; 昔の表記をそのまま引きずっているのですね~
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トランジスタの取り付けは、型番と向きを間違えないように基板に取り付けて、手早く半田付けします。
電解コンデンサにも極性があり、長いリード線が基板シルクの+側になります。
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イヤホンジャック、ボリュームをはんだづけ。
T5(トランス)のポッチと、基板シルクの白点の向きを合わせます。
T2,T3,T4(中間波トランス)の位置は、ねじの色(紅:T2、白:T3、? 黒:T4)で判別します。
バーアンテナをアンテナ押さえに差し込み、ポリバリコンと一緒にねじ止めしてから、、ポリバリコンをはんだづけ。
バーアンテナのリード線は、先端を半田ごてで10秒ぐらい熱して皮膜を溶かし、はんだめっきしておきます。
説明書のバーアンテナピン接続図を見て、a,b,c,dの線を基板シルクのa,b,c,d記号の穴にはんだづけ。bとcがわかりにくい時は、a-b間の導通をテスターなどで確認しましょう。
LEDの極性は、短いリード線が基板シルクの矢印側です、間違えないように。ケースの穴に、はまるように、うまく折り曲げてはんだづけ。
電池+(GB+)、電池-(GB-)とスピーカー(BL)のビニール線をはんだづけ。ビニール線の色分けは、次の写真を参考に。
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ケースへのスピーカー取り付けは、テープ、接着剤、ホットボンド、プラスチックを溶かす等して、固定します。
電池の端子にビニール線をはんだづけしてから、抜けないようにケースに取り付けます。
スピーカーに青ビニール線はんだづけ、バリコンとボリュームにダイヤルをねじ止めしてから、基板をケースにねじ止めします。
これで、半田付けは終わりです。一休みしてから部品の位置と極性を再度確認しましょう。
極性に注意して単三電池を入れ、ボリュームのスイッチをいれるとLEDが点灯します。
音量を大きくしてから、チューイニングをゆっくりまわして、放送が聞こえてくれば完成です。
中間波トランスの調整はあらかじめ行われているので、無調整のままでOKです。
感度が低い場合、抵抗 R4(30K)の値を変えて調整する事もできます。
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もし音がで出ないようなら、チェックポイントA,B,C,Dの半田をはずして、テスターで電流を測り、回路図に描いてある電流値と同じか確認してください。 電流値が大きく異なる場合は、その段のトランジスタ、抵抗、トランス、コンデンサ等が間違っているか壊れている事がわかります。
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大体半田ずけはすんだんだけど、バンアンテナの線のdが切れちゃいました・・・
どうすればいいのでしょうか。
バーアンテナの切れたところを少しむいて、リード線を半田付けして基板まで延ばしましょう。 基板に取り付けてから作業した方が、切れにくいかもしれません。
とは言っても切れたところがわからないんですよ・・・
んと、どうなってるのかわからないので、写真見せてね~
もし自分で手に負えないようなら、あんまり深追いしないで、今度持って来てね
T2,T3,T4(中間波トランス)を調節して感度がよくなりました。
ををー♪ 調整は、どうやっておこなったのでしょうか。、教えてください~ ぺこ
組み終わった時、一局しか聞こえず、でも中間波トランスの調整はあらかじめされているそうですが、思い切って、マイナスドライバーでNHK(当初これがほとんど入りませんでした。)に合わせて赤色のコアからベストに聞こえるように回して感度が向上して今では4局聞こえるようになりました。
[…] この前の記事から、急にラジオを作る方が増えたようで、在庫がなくなってしまい、 […]
白と黒はIFTですが、赤は局発です。動作しているデジタルラジオがあると、局発の発振周波数をそのラジオで受けることで調整が出来るようですね。+455Khzの周波数で受信できるようにします。むろんオシレータがある人は455KHzを発振させてAM変調かけておいて白と黒のIFTを最大感度に調整しましょう。、チューニングつまみの周波数表示の位置を合わせて低い側のラジオ局NHK第一(http://www.nhk.or.jp/r1/amradio/tvres5/h50302.htm)とか高い側のラジオ、ニッポン放送1242Khzとかで赤トランスとポリバリコン裏のトリマコンデンサで繰り返し追い込みます。
音が割れていたのは、確かにバイアス電流が流れすぎていて狂っていたからでした。オシロで波形確認をしました。回路図にある電流値に近づくように抵抗を変更しましょう。これで音がすっきりしました。
音が出ました、バーアンテナ 私の不注意で断線、絹巻線でコイル巻きで対応
恐る恐るSWをON 音出た~受信できた~ ほっと一息
後は455Khzの発振器を作りIFTの調整等を行えば完成です。
小学校以来のラジオ作り、何とかなりました。
LEDは点灯しますが、音が出ないです。
バーアンテナが断線してました。
それを直したところ音がでました。